アイシー

最近の余裕のなさが映画評にも影響してて、映画観ても「超面白かった」で済まそうとしてる自分がいる。『アイシールド21』じゃないけど、映画からせっかくボールを受け取ったのに、走るルートを探すのが面倒くさくなったというか、前はそのルートを見つけるのが楽しかったのになぁ。

で、ふと思ったけど、「ありきたりじゃなくて、人と違う感想を書きなさい」ってよく言うじゃない(誰が?)。この「違う」って一体なんだろな。根本的に間違ってるような気がする。それぞれが同じ映画から受け取るもんて、そんな大差ないと思うんだよ。でもそのボールをそれぞれが「納得」に向かって、それぞれにルートを探してがむしゃらに走ってたら、本人たちはそのルートしかない、もしくはそれが最善のルートだと思っていたのに、結果それぞれが全然違うルートを辿ってたっていう。上の言い方だと、なんか「本線」があってそれ以外を見つけなさいって感じなんだけど、そもそも「本線」なんかないんだよな。僕は「この映画を人と違った視点で観てみよう」なんて思ったことはないし、多分なんだけどそうゆう風に考えてるやつのレヴューは大抵つまらないと、僕ではなく僕の経験が言ってます。