『ユリイカ臨時増刊号 総特集=荒木飛呂彦』
ユリイカ2007年11月臨時増刊号 総特集=荒木飛呂彦 鋼鉄の魂は走りつづける
- 出版社/メーカー: 青土社
- 発売日: 2007/11/26
- メディア: ムック
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■奇跡について/杉田俊介
「君が泣くまで殴るのをやめない」あの日から荒野へ、っていうフレーズを考えて、「MY GOD」から「NO GOD」へのジョジョ世界の変遷を、あるいはSBRのスゴさを自分なりにわかったつもりでいたんですが、最近のSBR(コミックスで追っているので、その「最近」になりますが)をみると、どうやらその先があるらしく僕が「ムムム…」となっているところに、当然のごとく杉田さんはその先をも射程に入れてて、「うわっ、すっげー、この人!」と、とても興味深い、ためになる、面白いテキストでした。
また杉田さんのテキストと編集後記(?)の「いま彼(荒木飛呂彦)は作家としての青年期を迎えようとしているのだ。かくも長きそしてみずみずしき成熟、早熟の大器晩成と言うほかない」という一文が妙にしっくりと重なって、荒木飛呂彦という漫画家のスゴさの正体を掴み取れた気がします。
とか何とか言いつつも、難しくて「なんとなく、こうゆうことか?」と雰囲気で読んでしまった部分もあります。まだ未熟な私ですが、ただこれだけは言える。ジョジョは現在進行が最も面白い。それを確信したゼ。