ネウロ終わるな…


僕は以前こんなことを書いていた。

関係ないけど、『ムヒョロジ』と『ネウロ』の新章がとってもいい感じ(『ネウロ』はまだか)。『幽々白書』の仙水編突入したときと同じ匂いがする。カタルシスの後(戸愚呂戦)しぼんでしまった読者の体にじわじわと悪意を注入していくような両作品とも禍々しい空気に満ちている。気負わないゆえに底がしれない恐怖があるというか、エジプト編から杜王町になったというか、視界に入らない場所にべっとりと何かがついていて、それが読者を落ち着かなくさせるあの感じ。期待大。

大振りして思いっきり空振っとるぞオレ。『ネウロ』はシックス登場であんなに期待させといて本編スタートでアレだからなぁ。『ムヒョロジ』なんて第2章スタートだと思ったらすぐ打ち切りフラグ立ったし。
ネウロ』は、「出オチの邪悪さ」しか書けないというか、一瞬だけ振り切って終わりの瞬発力オンリーしかないことが露呈してしまったっぽいなー。漆黒の沼からあぶくのように這い出る悪意は掬い取れるけど、沼に身を沈めて深淵を覗き込むことは出来ない、というか。やっぱ仙水編は特別だったのかなぁ。『レベルE*1もあやしさがあって好きだけど、後期『幽々白書』はもっと露骨なんだよね。

魔人探偵脳噛ネウロ 16 (ジャンプコミックス)

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レベルE 1 (ジャンプコミックス)

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*1:あの漫画が一番メジャーな少年誌に掲載されていたっつーのは、90年代の知性であった、と言われるべき。